たったの2年でDSH3に受かりました【僕が使ったドイツ語の教材・勉強法を教えます】

こんにちは!
『るくせんブログ』を運営しているLEE(@luxemblogvonlee)です。
僕は別にドイツ生まれでも、ドイツ育ちでもないですが、約2年で一番難しいドイツ語の試験とされる『*DSH3』に合格しました。
*DSH「大学入学のためのドイツ語試験」の略でドイツでしか受けることのできない試験です。DSHのレベルは1〜3まであり、DSH3はCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のC2に相当します。IELTSに換算すると8.5〜9.0くらいのレベルです。
「語学の才能があるからじゃないの?」とよく言われますが、僕は高2までの英語の偏差値が40しかなかったです。
中学校の時はアルファベットの大小が書けず、最後の再・再・再・再テストまで1人だけ残っていましたし、外国語を学ぶ必要なんてないと思っていました。
どちらかと言うと、むしろ『語学の才能』はないと僕自身は感じています。
「じゃあなんで、約2年でそんな難しい試験に受かったの?」と知りたい人が多いと思いますので、今回の記事では僕が実際に使った教材と勉強法を紹介していきます。
何か特別な勉強や教材を使用してきたわけではなく、誰でもできることをコツコツと継続してやってきました。
そのため誰でも毎日積み重ねることができれば、上級レベルには2年で十分に達成できると僕は思います。
最初は「発音・単語・文法」を極める
みなさんはドイツ語が上手くなったら何をしたいと考えていますか?
一般的には下に書いたような夢を持ってドイツ語を勉強しているのではないでしょうか?
- ドイツ人のネイティブみたいに話せるようになりたい!
- 難しい文法を使ってドイツ語で手紙が書けるようになりたい!
- ドイツ映画を字幕なしで聞けるようになりたい!
- ドイツ語で書かれた本を読めるようになりたい!
しかしこれらの4つの夢を叶えるためには、まず「発音・単語・文法」を徹底的に極める必要があります。
「発音・単語・文法」の勉強を最初から怠ってしまうと、後でものすごい苦労することになるので。
ただそれを知ってもどの参考書やウェブサイトを使って、勉強すればいいか分からないですよね。
僕が使ってきた勉強のツールを1つずつ紹介していくので、良ければ参考にしてください!
発音(Aussprache)
正直に言って、ドイツ語の発音に関する教材を見つけるのはかなり大変です。
だって日本語で書かれている発音の良書が全然売ってないんですよ!書店にもアマゾンにさえも、、、
今となってはドイツ語ができるため、ドイツ語で書かれた発音の教材を使っています。
ただ最初の方は本当に苦労しました、でも心配しないでください!
僕が2年間ドイツ語を勉強する中で、日本語でも理解できる良質なツールを見つけましたので!
その1つがYoutubeに上げられている「ドイツ語の発音のルール」です。
おそらくドイツ人で日本語が堪能な方がこのビデオをアップロードしているのですが、無料でこんなに良質な日本語対応の動画があるのには驚きました。
ドイツ語の発音における大事なことがこの動画では詳しくまとめられています。
動画の概要欄に「このルールで99%のドイツ語を発音できます」と書いてありますが、本当にその通りです。
ドイツ語の発音というのは英語と違いルールがかなり少ないんですよ。
しかし発音は単語だけじゃなくて、ドイツ語にもそれぞれの文にプロソディ(リズムみたいなもの)がありますので、これだけではまだ足りません。
あと日本語は発音でみると、ほとんどが母音で終わるという珍しい言語のため、子音を強く発音することに慣れる必要があります。
ドイツ語も子音で終わる発音が多いため、ここを重点的に勉強しておくと綺麗な発音への道にぐっと近づきます。
英語や他の言語を勉強したことがある人は分かると思いますが、綺麗な発音をする際にカタカナが大きな弊害になってくるんです。
例えば身近な英語をカタカナ表記にしているものだと「アップル」「パイナップル」「ペン」などがありますね。
日本人はこれらの単語がカタカナとして頭に入っているので、「apple」を見ると「アップル」へ勝手に変換されちゃうんですよね。正しい発音は「æpl」です。
「apple」を見たら「æpl」へ変換されるように、まずは徹底的に口や舌の動きを練習する必要があります。
このカタカナ脳を最初に矯正しておくと、後々リスニングがすごい楽になってきますよ。
僕はこれを矯正をするのに「英語耳」という本を使いました。
本の題名は「英語耳」となっていますが、カタカナ脳から離れるためにはこの本が最適書だと僕は思っています。
英語だけじゃなくドイツ語にも対応できる発音の仕方が載っているので、発音がうまくなりたいなら買ったほうがいいです。
発音はYoutubeの「ドイツ語の発音のルール」とこの「英語耳」をまずはしっかりとやって下さい!
この2つを一通りしてから、音読やシャドーイングに移るとスピーキングの能力が格段に上がります。
単語(Wort)
単語は日本語で作られている本がいくつかあるので、最初はそれらを使って勉強するのが一番だと思います。
ドイツ語検定と本には書かれていますが、ドイツ語を始めたばかりの人全員へ僕はオススメします。
最初はこの本に書いてある単語を全て覚えることから始めましょう!
収録数もかなり多いですし、例文や熟語をたくさん掲載してあるので、初級から中級レベルまでこの本で大丈夫です。
またCDを通学や通勤時間に聞いておくと、リスニング能力もアップします。
もう一冊はこの単語帳です。
こちらも使いやすいでし、見やすさも結構いいです。
先ほどの単語帳と違う点は、アルファベット順ではなくテーマ毎に単語が並べられてることですかね。
あと勉強するべき1日分の目安が書かれているので、それに合わせて勉強すれば3ヶ月でこの単語帳を終えることができます。
ただ2冊とも発音がカタカナで書かれているんですよね。
これが本当に正しい発音を身につける邪魔をしてきます。
カタカナ表記がなかったら満点だったんですが、どちらも「独検対応」と銘打っているので仕方がないです。
時間はかかりますが、発音記号を調べて覚えるのが効果があります。
発音記号を調べるなら辞書を買うのが一番いいです。
どちらにしろこの単語帳を卒業したら辞書は必要になってくるので、ついでに買っておきましょう!
どの辞書を買うべきかは、この記事に書きましたのでぜひ見てください。
残念ながら紹介した電子辞書に入っている「アクセス独和辞典」では、発音記号の横にカタカナが載っています。
なのでそこだけは注意して単語を覚えましょう!
文法(Grammatik)
ドイツ語の文法はかなり覚えることが多いです。
単語もそれぞれに性がつきますし、動詞の語尾変化もかなりたくさんあります。
発音がカンタンな一方で、文法は激ムズです。
僕はドイツ留学中に一番レベルの高いクラスに入っていたのですが、それでもまだ文法の勉強をしましたから!
英語ならこんなこと絶対にないです。
上級レベルまでいったら、ほとんどディスカッションや会話がメインですもん。
そりゃあ難しい単語が出てきたら、説明とかしてくれますけど文法を主にやることはないです。
それぐらいドイツ語の文法は厄介なんですよ。
でも日本語でクソほど詳しく説明してある本が買えますので、安心してください。
さすがに上級レベルまでの文法事項は載っていませんが、初級者から中級者まで必読の文法書となっております。
僕はこの本をドイツ留学中にも使いかなり愛用しました。それぐらい便利な文法書です!
でもまったく初めての方には難しいかなという箇所もあるので、初学者はこちらの本から入るのがいいと思います。
僕の経験上ドイツ語初心者に役に立つ文法書は、これが一番ではないでしょうか。
一言でいうならドイツ語における文法の基礎の基礎がまとめられています。
誰もが最初は苦労する「人称変化」などが問題演習と一緒になっているので、ただ頭にインプットするだけでなくアウトプットもできる良書です。
これでドイツ語の基本的な文法の構造が理解できます。
今まで紹介したツールをまずは毎日最低3時間くらいを目安にやってみて下さい。
「話す・書く・読む・聞く」のステップヘ進むための、大事な土台がこれで出来上がってきます。
自分で考えること/話すことをドイツ語に置き換えて勉強しましょう!
これが話す/書くにはすごい大事なんです。
今日あった出来事を簡単に日記としてドイツ語でまとめてみたり、日本語考えていることをドイツ語でアウトプットする訓練を日常的にしておくと、話したり書くのに苦労することがなくなります。
これは初級者から上級者まで必須の勉強法です!
ドイツ人の友達がいない方でも、この勉強法を続けていけばドイツ語で表現するのがラクになってきます。
次はいよいよ「発展編」へ
基礎の「発音・単語・文法」を終えたみなさまお疲れ様です。
これでみなさんのドイツ語には、何が来ても崩れない完璧な土台が仕上がっています。
この土台を作っておけば、あとは特別な苦労をすることもなく上級レベルまで駆け上がれますよ。
英語を義務教育だけで学習された方なら分かると思いますが、義務教育の英語だと基礎が本当におろそかになっているんです。
発音だって発音記号で覚えるよりは、なぜかカタカナで覚えますよね。
文法や単語もただ暗記するだけで、アウトプットする能力がまったく求められませんでした。
今の義務教育やセンター試験は変わりつつあるみたいですが、、、
僕ぐらいの年齢までの人で英語を学校だけで習ってき方は、発音なども含めていろいろと矯正するのに苦労します。
でも先ほど紹介した動画や本を中心に勉強していけば、変なクセが付くことも無くしっかりとした土台が出来上がります!
読む・書く・話す・聞く
- 読めるようになりたいなら、とにかく読んでください!
- 書けるようになりたいなら、とにかく書いてください!
- 話せるようになりたいなら、とにかく話してください!
- 聞けるようになりたいなら、とにかく聞いてください!
根性論みたいになっていますが、語学の勉強に近道なんてものはありません。
ただ的確に量をこなすのが大事になってきます。
ドイツ語学習者にはその量をこなすための、最良のコンテンツが無料で手に入ります。
それがこちらの「Deutsche Welle(略称:DW)」
Kostenlose Online-Deutschkurse für Anfänger & Fortgeschrittene – Deutsch lernen mit Abwechslung und Zusatzangebote für den Unterricht.
ドイツ連邦共和国の国際放送事業体が運営しているウェブサイトです。
これがあれば他の教材は必要ないくらいのコンテンツがこのサイトには揃っています。
矢印で指してあるところに「Niveaustufe」と書いてあるのが見えますか?
ドイツ語で「レベル」という意味なのですが、A1(初級レベル)からC(上級レベル)まで幅広くレベル毎に勉強することができます。
これが本当に有難くて、レベルに合った単語や文法を学べることができるんです。
基礎をつけた皆さんは最低でもA2くらいのレベルはあるので、そこから始めていくのがいいと思います。
「読む・聞く」に関してはこのウェブサイトで上級レベルまでいくことが可能です。
日々のニュースからちょっとしたドラマまで幅広く教材が、全てオリジナルで作ってあります。
僕はこのウェブサイトがなかったら、たったの2年でDSH3には受かりませんでした。
ただ「話す・書く」に関しては、先ほどのPointで書いた練習が必要になってきます。
日常的に考えていることをドイツ語で変換する訓練です。
あと日本語からドイツ語へ翻訳するツールはあまり正確なものがないので、僕は一度日本語を英語に訳してからドイツ語に訳す方法をオススメします。
例えばなんですが、英語だと次のように調べると「weblio和英辞書」や「DMM英会話」が検索結果に出てきます。
でもドイツ語だと「Glosbe」しか検索結果に出てきません。
この「Glosbe」は機械が自動で日本語をドイツ語に訳しているだけです。
人が誰もチェックをしていませんので、意味が正確ではないものばかりです。
先ほどの「weblio和英辞書」や「DMM英会話」は正確な意味が出でくるのでいいんですが、「Glosbe」だと調べても意味がないです。Googleの自動翻訳に頼っているだけなので。
でも英語でドイツ語の意味を調べると検索結果がだいぶ変わってきます。
Googleの自動翻訳に頼っていない「dict.cc」などが出てきます。
これだと正確なドイツ語の意味を見つけることができるので、日本語→英語→ドイツ語が一番いいんです。
反対も一緒で、ドイツ語→英語→日本語が最適な順番です。
ネイティブの友達が周りにいない方はこの2つのアプリが超オススメです。
日本語を勉強したいドイツ語のネイティブを簡単に探せます。
仲良くなったら、お互いに日本語とドイツ語を教え合えるので、自分の発音や文法を正してもらえます。
無料で出来るのでめっちゃいいですよ。
まとめ
僕は特別な勉強をしてきたわけではありません。
ただ当たり前のことである「基礎固め」をしっかりし、「発展」へと移っただけです。
この「基礎固め」を怠ると、上達が遅くなると思いますのでサボらずにしっかりとやりましょう。
読めるようになりたいなら、とにかく読むこと!
いくつかの本やニュースを読むより、1つのものを徹底的に読みましょう。
リスニングなら1つのリスニング教材を何百回も聞くこと。
そうすることで正しいドイツ語が自然と定着してきます。
最後にもう一度言いますが語学には近道なんてものは存在しません。
毎日コツコツと積み重ねることでしか、上達の道はありません。
忙しい人は30分でもいいので、毎日続ければおのずと結果は身についてきます。
途中で諦めないことが肝心です。
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