純日本人が教えるドイツ語講座 ー発音編①ー 言葉のアクセント

こんにちは!
『るくせんブログ』運営者のLEE(@luxemblogvonlee)です。
英語や中国語の発音の仕方はGoogleや本などで調べると結構見つかるのですが、ドイツ語の発音方法を学べる教材は少なく、ネット上で探してもあまり良いのが見つかりません。
そこで日本人のドイツ語学習者にとって、少しでも役立てばいいなと思い「ドイツ語の発音講座」をやっていきます。
僕が今までドイツ語を2年間勉強してきた中で身につけた「ドイツ語の発音方法」です。
この発音講座が全てではないので、ドイツ語の発音をより良くするために1つの参考として役立ててください。
記念すべき第一回は「言葉のアクセント(Wortakzent)」です。
英語より簡単
ドイツ語の発音は、英語のように複雑ではありません。
それぞれの単語を発音するための、ルールがいくつか存在するだけで、それを覚えればどの単語を見てもある程度発音できるようになります。(もちろん、フランス語などからの外来語は除きます。)
1つ例を出すと「Name」
ドイツ語で「名前」という意味で、英語の「name」と綴りが一緒ですね。
この単語の発音は「ナーメ」
そのまま読むだけなんですよ!!(なんかドラクエの呪文みたいですよね笑)
このようにドイツ語と英語は、インド・ヨーロッパ語族;ゲルマン語派というものに属しているので、似たような単語がちらほらとでてきます。
同じ単語だけど、発音の強調する場所が違うもの
ドイツ語では綴りがまったく一緒なのにもかかわらず、発音の強調する位置が違う単語がいくつか存在します。
他にもいくつかあるので見ていきましょう!
umfahren |
umfahren |
übersetzen | übersetzen |
wiederholen | wiederholen |
durchbrechen | durchbrechen |
überziehen | überziehen |
同じ綴りの動詞でも上記にあげた5つのような単語は気をつける必要があります!(他にもまだありますが、一部だけ紹介)
これらの単語は「分離動詞」、「非分離動詞」と呼ばれ、発音する場所によって、意味がまったく違ってきます。
では一つずつ見ていきましょう。
「UMFAHREN 」
①(人oder物を車で)轢く ②(人oder物を車で)迂回する
① man stößt mit einem Fahrzeug gegen etw./jdn.
② man fährt in einem Bogen um etw./jdn. herum
「ÜBERSETZEN」
①翻訳する ②(向こう岸へ)渡す
① Sie übersetzt den Text ins Englisch.
② Er setzt sie aufs andere Ufer über.
「WIEDERHOLEN」
①取り戻す ②繰り替えす
① man holt etwas zurück
② man macht etwas noch einmal
「DURCHBRECHEN 」
①折る ②突破する
① man teilt etw. durch Brechen in mehrere Teile
② man schafft sich einen Durchgang durch ein Hindernis
「ÜBERZIEHEN 」
①上に着る ②覆う
① man zieht ein zusätzliches Kleidungsstück an
② man bedeckt etw. mit einer zusätzlichen Schicht; man nimmt mehr Geld von seinem Konto, als man besitzt
どうでしたか?
umfahrenやübersetzenなんて面白いですよね(笑)
他にもKaffee(コーヒー)やCafé(カフェ)なんかもアクセントの場所が違います!
KaffeeとCaféになります。
あとは「einladen」と「ein Laden」なども注意が必要です。
これらは動詞と名詞のためあまり気をつける必要はないように思われるのですが、アクセントの場所に注意が必要です。
Er möchte mich in seinem Laden einladen.
einladen(招待する)は、分離動詞のためにeinを強く発音します。
一方でLadenは、einのような冠詞は強く発音することがないため、Ladenにアクセントを置きます。
そのためLadenになります。
国名でアクセントを見てみよう
日本語と違ってドイツ語では、国名にもしっかりとアクセントがついています。
日本語で、「日本」「ドイツ」「中国」などを発音したらわかると思うのですけど、アクセントなんかをつけて発音しませんよね。
でもドイツ語だと、「Japan」「Deutschland」「China」にはそれぞれアクセントがあります。
アクセントによって国名を分けてみたので、比べてみてください!!
大きくて黒い●がアクセントの位置です。
・● | Peru、Türkei |
●・ | Japan、Deutschland、China |
・・● | Mosambik、Vietnam |
●・・ | Österreich、Portugal |
・●・ | Marokko、Korea、Neuseeland |
どうでしたか?
最初はそれぞれの国名にアクセントがあるため覚えるのが大変ですが、意識して発音すると慣れてくるのですぐに覚えられますよ!
まとめ
①一つの単語に音節が二つ以上つくと、その単語にアクセントが生まれます。
②アクセントがついている音節を、「強く発音する」、「高く発音する」などによってはっきりとした発音ができます。
③聞き手にとってアクセントはとても重要で、しっかりとアクセントをつけて発音することで、聞き手はその単語を区別できます。
分離動詞や非分離動詞など単語によって、アクセントをつける音節がルールによって決められています。
それはまた別の記事で書きますので、楽しみに待っていてください!
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LEEの映画紹介:ドイツ映画『帰ってきたヒトラー』 2019.07.10